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いなくなれ、恋心



彼女持ちの風磨くんと浮気。激裏。
















『もうやだぁ、、ふーま!もっと呑も!』
「ハイハイ、今日は付き合うから」



私は今日3ヶ月付き合った彼氏にフラれた。
正直そこまで好きでは無かった、けどやっぱりフラれるのはショックで。


《振られた、今日暇?》と大学の男友達である風磨にメッセージを送ればすぐさま既読が付いて、"お前今どこ居んの?"と電話がかかってきた。そして今は行き付けの居酒屋に駆け付けてくれた風磨と呑んでいる、という訳だ。



『もー、なんなの!別れる理由が全然濡れないからって!私が悪いの?!』
「おーおー、荒れてんなァ(笑)」
『しかもさぁ、胸は大きい癖に、とか関係なくない?あるの?どうなの?』


風磨をまくし立てるとチラリと視線がニットに包まれた胸に移ったような気がして恥ずかしさと共にアルコールを流し込む。


自分で言うのも何だけれど胸は結構大きい方だと思う。元彼も最初は喜んでいた癖に、結局は捨て台詞に使われてしまえばこの重たいだけの膨らみさえも恨めしい。



「んー、俺はおっぱい大きい女の子好きだけどね、濡れるとか何とかは男の力量だろ」
『... 彼女もおっきいの?』
「や、それが全く」



頬杖をついて平気な顔してへー、だなんて呟きながら心の中では1個勝った、と嬉しくなってしまうわたしはきっと最低だ。


胸が大きい女の子が好きなら彼女じゃなくて私を好きになってくれたらいいのに。


私は風磨のことが、ずっとずっと好きなのに。





好きになった頃にはもう時既に遅く、風磨には2年付き合っている彼女がいた。今まで散々諦めようと思って諦められず。彼氏ができればその人のことを好きになれるかな、と思ったけれど結局最後まで好きなのは風磨だったなあ。


風磨に気持ちを伝えたこともそんな素振りを見せたことも今まで1度もない。このまま私達はずっと友達の関係でいるのだろうか。いつか風磨と風磨のお嫁さんの結婚式に友人として出席して、好きな人に御祝儀を渡すのだろうか。
祝う気持ちなんて、これっぽっちも持てる訳ないのに。



「○○、この後どうする?」
『んー、まだ帰りたくないなあ、だめ?』
「今日は付き合うっつったろ?どこ行こっか」


肩をぐい、と引き寄せられ夜を歩く。
風磨は知らないんでしょ、こうやってお酒を飲むと少しボディタッチが多くなる風磨に毎回心臓がドキドキと音を立てていることを。



「俺ん家来る?」
『、へ?』
「ばーか、何もしねえよ(笑)こっから近いしお前結構呑んだから歩くのダルいだろ?」
『わー!さすが優男は違う!じゃあお邪魔しようかな』


風磨の家には仲良しのメンバー何人かで宅飲みした時に数回訪れただけで、2人きりは初めて。思ってもなかった展開に高揚して、寧ろフラれて良かったかもなんて考えてしまう。


「ん、じゃあ行くか」
『えっちな事されたらどうしよう〜!』
「あんまふざけてっとお前マジで襲うよ?(笑)」


冗談に冗談で返しただけなのは百も承知。
だから、現実になってしまえばいいのに、なんて心の中で思うことくらいは。
どうかお月様、許して下さい。





ソファにちょこんと座りながらお酒を用意してくれてる風磨を待つ。その間にきょろきょろと辺りを見渡せばそれとなく彼女の存在を感じさせる物たちが置いてあって。


嗚呼、風磨の彼女は当たり前のようにこの家に入って、当たり前のように2人で過ごして、当たり前のようにキスをして後ろのベッドで愛を確かめ合っているんだ。


勝手にどうしようもなく切なくなってしまってもういっそ友達の壁を壊してしまいたいと思っているわたしは、きっともう限界だ。




「○○お待たせ」
『あ、ありがとう、ごめんね準備させちゃって』
「今日は甘えとけ、な?」


お互いお酒が入った状態でプライベートな空間にいるせいかいつもより2人の距離が近い。自然に頭を撫でた大きな手はまた肩に落ちる。


もう今しかないんじゃないか、と思った。
用意されたウイスキーを敢えて割らずショットで呑めば、かあッと喉が焼けるように熱い。
"飛ばしすぎ"、と笑う風磨に問い掛ける。



『ねえ風磨、甘えていいの?』
「ん、何して欲しい?」
『慰めて?』
「、それってどういう意味の〝慰めて〟?」
『こういう意味だよ、?』


柄にもなく目を泳がせて狼狽える風磨の手をとってニットを盛り上げている膨らみにぎゅ、と押し当てた。ぴく、と一度小さく動いただけの手は抵抗しない。そのまま視線が上がればいつになく真剣な瞳に射抜かれる。




「...○○酔ってんの?それともヤケ?」
『どっちも違う、風磨に抱かれたいだけ』



お願い風磨、全部忘れさせてよ。
フラれたことなんかじゃなくて、わたし達が友達なこと、彼女がいること、風磨は一生わたしのモノにはならないこと、全部全部。

もう一度、なんて言わないからたった一度でわたしの心を抉って一生あなたを忘れないように傷付けて。




「後悔すんなよ」


初めて風磨のふっくらした唇と触れ合う。それだけで今までシたどんなえっちよりも心が満たされた。下唇がちゅ、と吸われ開いた隙間からアルコールの香りと共に舌が入り込む。後頭部に手を回されればさらに密着して苦しい。上顎をなぞられ小さく、ん、と声が出てしまえば膨らみに置かれた手がやわやわと動き出した。


ソファに押し倒されれば天井と風磨しか見えなくて。その表情は今まで見た事がない程男の人の顔付きで情欲に塗れていた。



「あんな誘い方するとか狡いよなァ」
『ゃ、言わない、で』
「今更恥ずかしがってんの?これからもっと恥ずかしいことスるのに?」


意地悪な言葉で責めたてればぺろん、とニットと共にキャミも捲られる。同時にラベンダー色の下着に包まれた膨らみがぷるんと揺れて思わず両手で顔を隠した。


「ッ、やば、エッロ」
『ん、!ぁ、ふま、』


下着の上から膨らみを寄せられたり上下に動かされかと思えば、きゅ、と布越しに尖端を摘まみ上げられる。カップを折り込み膨らみを押し上げられれば全部顕になって深く谷間ができた。

下から見上げられまるで視線を逸らすことは許さないと言うようにすー、と舐め上げられ背筋がゾクゾクと痺れる。期待にツン、と突き上げた尖端を口に含まれれば、濡れないと言われたはずのソコがじんわりと湿る感覚がした。



『ぁ、んン、!』
「胸だけでんなトロ顔して、濡れにくいとか元彼が下手だっただけなんじゃない?」


"ほら、下着の上からでももう分かる"、とクロッチの上から円を書くように指が動く。風磨が言うようにソコはもう下着が意味を為さないくらい濡れそぼっている。
好きな人に抱かれるってこんなに気持ちくて、ぐずぐずになっちゃうんだ。知らなかった。


「ん、汚れたら困るから脱ごうな、腰上げて?」
『あの、電気消して、?』
「だーめ、○○の全部見せて」



そんなこと言われたらもう拒否なんて出来ない。狡いのは風磨の方だ。ソコに風磨の指が沈んだだけなのに愛液がぐちゃ、と音を立てる。まるでどれくらい濡れているか分からせるように何度も蜜を掬っては蕾に塗りたくられる。あまりの気持ち良さに腰が引けてしまえば、"逃げんな"、とがっちりベッドに腰を固定された。


『ひゃ、あぁあ、!んン、ふま、ぁ、』
「ッハ、○○、ココぐっちゃぐちゃだね、?」
『や、!こんなのふまだけ、だも、〜〜っ!』
「いいね、可愛い」


絶妙な指遣いと共にそんな言葉を落とされちゅ、と唇を寄せられれば身体が小さく震えて呆気なく達してしまう。休む間もなく膝裏に手をかけられれば内股に風磨のサラサラな髪が当たって擽ったい。それから指と舌で中も外も何度もイかされその間頭の中は風磨だけでいっぱいだった。



『ね、風磨のことも気持ち良くさせて、?』
「... マジでエロくて可愛くて、最高」



既にくたくたな身体でベッドの横に座り込み風磨のベルトを外す。カチャカチャという金属音が何だか生々しい。風磨のソレは窮屈そうにズボンを押し上げていて下着から出してあげるとぱんぱんになったソレが顕れた。わたしでこんなに興奮してくれたんだと思うと嬉しくて、べー、と唾液を胸にダラダラと垂らしてソレを優しく挟み込み上下に擦る。


「ァ、やっば...、」
『ふま、きもち?』
「、くッ、気持ち、初めてだわ、」


その言葉に身体の底からじわじわと嬉しさと欲望が沸く。小さく嬌声を零す風磨が愛おしくて仕方が無くて行為を続けながら先端にも舌を這わす。ゆっくりと髪を梳いてくれるその手に一瞬でも愛情を感じてしまって勘違いしたくなる。風磨ももしかしたら、ほんのちょっとでも、なんて。ある訳がないのにね。





「○○、おいで」


再び組み敷かれれば避妊具を纏ったソレが当てられる。"いい?"、という言葉に頷くと苦しい程の圧迫感に襲われて。太くて熱い快感が既にトロトロに解れきったそこに齎され、トントンとリズム良く律動が開始される。


『んン〜〜〜、!ぁ、ぁ、やッ』
「○○締まりよすぎ、」
『あ、んッ、、!』


片脚を肩にかけられればぐ、と奥に風磨が入り込む。先程指で探しあてたいい場所をコツコツとノックされれば頭がビリビリと痺れてまた達しそうになった。


『ぁッふま、らめ、いっちゃ、っ!』
「ん、もっかいイっとけ、」
『、!ンん〜〜〜、ッ』


びくびく、と痙攣している合間にも口付けを落とされて。風磨の彼女はいつもこんな風に抱かれてるのだろうか。ねえ風磨、何で私じゃないの。なんでなんでなんで。そんな気持ちを知る由もない風磨は腰をぐ、と持ち上げ所謂でんぐり返しのような体制にさせられる。より密着すれば風磨の首にするりと腕を回した。



「○○、... ごめんな」
『?、ひゃァ、ん、!ン、あ」


風磨のごめんの意味を考える隙も与えられずに最奥に快感が与えられる。ずちゅん、と弾ける愛液が恥ずかしいのに快感で。風磨の達しそうな時に顰められる眉も、薄い膜越しの暖かな感覚も、頬をするりと撫で1回キスをされたことも、全部全部忘れないよう、この瞼の裏でシャッターを切った。






翌朝、昨日の面影もなくあどけない顔で眠る風磨の唇に最後のキスを落とした。



『風磨、ずっとずっと好きだったよ』



1筋頬を伝った恋心で、ぴくり、と動いた瞼には気付くことなく部屋を出た。




風磨がいつの間にかつけていたらしい脇腹の小さなシルシは元からこの世に存在しなかったんだ、とでも言うように3日後に消えた。

さよなら、大好きだった人。
さよなら、私の恋心。

君は、友達。