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しのぶれど

 

 

風磨先生とはじめて。激裏。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しのぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」

 

 

ハスキーな声で詠まれたそれに小さく心臓が跳ねる。わたしの気持ちを見透かしたような歌にそっと先生を盗み見れば、最前列だからかしっかりと視線が合ってしまう。ん?、と眉を上げた風磨先生は今日も格好良くて、よくスーツが似合ってて。

 

 

風磨先生、......困っちゃうくらい好きです。

 

 

ふるふると首を触ればあっという間に2人の時間は消え、授業が再開された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

短いスカートを翻しながら胸を弾ませ、ノックも忘れて勢い良く扉を開く。準備室には驚いた様に切れ長の目を丸くする風磨先生、ただ1人。

 

 

「なんだ○○か、...ったくビビって損した」
『、風磨先生』
「ん?どした?」
『結婚するって、ほんと......?』

 

 

震える吐息を懸命に押し殺す。あしらわれながらも毎日のようにここに通って、最近なんかじゃ私専用の飲み物なんかも用意されてて。

 


誰よりも風磨先生の近くにいる、なんて所詮学校という狭い世界の話だったのだろうか。

 

 

「お前それ誰から聞いたの?」
『女子の間で噂になってて、』
「はあ、最近のガキはほんとませてんな」

 

 

ふ、と笑ったそれが答えならばもう言葉は聞きたくない。頭の中が真っ白になって指先がす、と冷える。

 


長年の想いをこのまま燻り腐らせるなんて、真っ平御免。ねえ先生、このまま誰かの物になってしまうのなら、一瞬でもいいからわたしの恋を実らせてよ。

 

 

『風磨先生、好きです』
「、......○○」

 

 

ふっくらとした唇が拒絶の言葉を紡ぐ前にネクタイを引き寄せ下手くそなキスを押し付ける。何度こうして触れたいと願ったかなんて、数え切れない。どうしていいか分からず開いたままの瞳は、同じように開けたままの瞳とかち合う。

 


嫌になっちゃうくらい冷静な視線に、仕掛けているのはわたしの方なのに狼狽える。差し込んだ舌をぎこち無く動かしながらシャツを肌蹴させ、ゴツゴツとした男らしい掌を膨らみに押し当てた。

 

 

『っ、は......せんせ、抱いて?』
「.........ん、駄目だって」
『ッ、!』

 

 

やんわりと押し退けられ風磨先生の熱が離れる。じんわりと滲む視界に下唇を噛み締めれば、生臭い血の味が舌に纏わりついた。

 


水分を張った膜が限界を迎え、ぽとりと一雫落ちた刹那、ガチャ、と金属音がする。振り向く間もなく先程の手に引かれ、部屋の奥のソファへと押し倒された。......ん、押し倒された?

 

 

「あーもう、血出てんじゃん」
『、んぅ、!っえ、風磨先生......』
「キスってこうやんの」

 

 

ぺろ、と傷口を舐められればぴりっと疼く。
色っぽく目を細めた先生は、それはもうクラクラする程格好良くて。

 


ちゅ、と何度か啄んだ後、そのまま侵入した舌が口腔内を自由に動き回る。軽く吸ったり上顎をちろちろと舌先でなぞられ、もう何分こうしているのか分からなくなった。

 

 

『ん、ふ、...っ』
「ほら、もっと口開けろ」

 

 

薄ら開いた視界に鋭い視線を感じ、従順に口を開けば唾液が流し込まれる。
脳まで掻き乱すようなキス。経験が無いわたしでも分かる、風磨先生は上手だって。

 

 

「もうそんなに顔蕩けて今からもっと気持ちいことすんのに、どーすんの?」
『ッ〜!なんで、さっきダメって、』
「ばか、鍵掛けてなかっただろ、...それにこういうのは男がリードするもんなの」
『、ぁ!だめ、!』

 

 

肌蹴たシャツとキャミソールを抜かれ黒の下着が露わになる。じ、っと見詰める瞳に身体の中から火照っておかしくなっちゃいそう。

 


ぷちん、と背中の鍵を外されれば、まあるい白い膨らみの中で色付いたぴんと主張する真ん中に吸い付く。

 

 

『、ひゃ...!あ、んン、〜〜っ』
「いいね、かわいい」

 

 

可愛い、好きな人からのそれは魔法みたいで。こんなに嬉しいなんて、わたしは盲目なのだろうか。指先でぷっくりとした先端を弄ばれながら耳を甘噛みされれば、びりびりと腰が痺れる。びくん、と震えた身体を見逃さない風磨先生の舌が耳奥でぴちゃぴちゃと音を立てた。

 

 

『ぁ、〜〜!それ、やら、』
「やだって顔してないけど、○○ちゃん気持ちいなァ?」
『あ、や、子供扱い、しないで......ッ』
「こんな服着てそんなこと言う?」

 

 

ぴらっと制服のスカートを捲り上げればクロッチに指が這う。触れそうで触れない、ギリギリのフェザータッチに膝を擦り合わせれば、"して欲しいことがあるなら先生にちゃんと言って"、なんて悪魔の囁き。

 


キッと睨んでも、まるでお仕置きのように耳朶を甘く食まれる。下着をくい、と上に引っ張られれば食い込みが甘い刺激に変わった。

 

 

『も、お願いだから、っ...』
「へえ、それが先生に頼む態度なんだ?」
『......風磨先生の変態!』
「誘ったのも襲われるのも○○の癖に」

 

 

改めてこれから風磨先生に抱かれるんだ、と再認識して背筋がぞくぞくする。うわ言のように囁いた"触って、ください..."、はもう無意識。

 


横から忍び込んだ指先が蕾を撫でればぬる、という感触。体感したことも無い快楽に腰が引ければ、ソファとの隙間に差し込んだ手がぐ、と腰を押し上げた。

 

 

『、んああッ、あ、あ、〜!や、やら、ン!』
「これ気持ち良い?」
『ぁ、きもち、なんか、きちゃ、〜〜っ』
「ん、イっていいよ」

 

 

びくびく、!と勝手に身体が跳ねる感覚と、頭の中がふわふわと宙を彷徨う感想。剥き出しになった蕾が更に潤いを増せば、するりと抜かれた下着は呆気なく準備室のタイルに落ちた。

 

 

「...○○初めてだろ、俺でいいの?」
『、先生じゃなきゃ、嫌です』
「そんなに俺のこと好き?」
『好き、風磨先生......』

 

 

だからわたしの気持ちへの返事が、困った様に眉を下げて笑った後の、この口付けだけでも構わないの。

 


"優しくするから"、先程までの丁寧だけど少し強引な触り方とは違い、慎重に入り込んだ指は狭いナカを広げる。くい、とある一点に触れられればぎゅう、と指の形が分かる程に締め付けてしまう。

 

 

『ぁ、そこ、なんか、変......』
「○○の弱いトコ見っけ」
『、ひゃあんッ、!あ、あ、らめ、〜〜!』
「聞きたいけど声抑えて、」

 

 

優しく押し当てられた掌が声を塞ぐ。それさえも興奮を高めるスパイスになれば、風磨先生の言う弱い所を散々トントンと虐められたナカはすっかり準備が整っていた。

 


鞄の中の小さな入れ物から正方形を取り出した先生にズキン、と心臓が痛む。自分のものでもないのに、...人のものなのに、持ち歩いてることにショックを受けるなんて、わたしは本当に傲慢だ。

 

 

でも今だけは、わたしのものだって思わせて。

 

 

『せんせ、きて...?』
「、俺もあんま余裕無いから煽んなっつーの......痛かったり怖かったらちゃんと言えよ」
『怖くない、それに先生から与えられる痛みなら嬉しいもん』
「......だから煽んなって」

 

 

小さく最後にそう呟けば、メリメリと怒張が狭過ぎるナカを押し広げる。涙が滲むくらい痛いけど、与えられる柔らかな口付けは安堵と甘さを齎す。

 


すっかり入り切った頃には、まるでパズルのピースのように風磨先生の形にぴったりと嵌る。痛みもほとんど無くなればあとは快感だけで。...これが俗に言う相性が良い、ってやつ?

 

 

「ん、動くよ」
『、あっ、あ、んン......』
「、く、キッツ...」
『あ、〜〜!そこ、らめ、んぁあッ』

 

 

浅い所をゆるゆると動いていたものが先程の弱い所を探し当てグリグリと刺激する。ぬぷぬぷと揺さぶられれば、胸の上で飾られた制服のリボンがゆらゆらと揺れる。

 


それはまるで風磨先生に飼われてるみたいで、思わず被虐的な気持ちになる。

 

 

「...ふ、猫みたい」
『、!』
「にゃあとか言ってみる?」

 

 

意地悪に釣り上げた口端にまたどうしようもなく心臓がギュン、と音を立てる。こんなに同じ発想なら、もうわたしたちお似合いだったりして、もういっそのこと付き合ってくれればいいのに......なんてね。

 


加速した腰のグラインドと、おまけに耳を熱い指で弄ばれればもう猫の鳴き真似どころじゃない。必死に掌を口に当て声を殺せば、片脚を持ち上げられ最奥と風磨先生の尖端が触れ合った。

 

 

『ん、あ、〜〜!ひゃ、あ、もうだめ......ッ』
「俺もそろそろ、限界、」
『あ、あ、ふませんせ、すき、大好き』
「.........知ってた、っ」

 

 

絶頂の寸前、吐き出した想いへの返答にやっぱり、と思う。こんなに大きくなった恋心、隠し切れている訳無かった。

 


わたしの恋心は瞼の裏でチカチカと白く爆せ、風磨先生の優しさ、情、欲はドクドクと熱く脈を打った。

 

 

 

 

 

 

 

 


『風磨先生......幸せになってくださいね』

 

 

ごめんなさいも、ありがとうございましたも違う気がして。まだ本音の心の中では消化しきれてない祝福の言葉を述べる。

 


何事も無かったかのようにきちんと着こなした制服を行きと同じ様に翻し、部屋を去る。


その瞬間、パシッ、と緩く手首を取られた。

 

 

「...おー、ヤり逃げ?」
『は?!何言って...!わたしは先生の迷惑にならないように、』
「迷惑じゃない、って言ったら?」
『......えっと』

 

 

いつも飄々としたその表情はなんだか悪戯で。揶揄われているのか、それとも何なのか全然分からない。

 

 

「つうか、結婚って何なの?俺彼女もいないんですけど」
『、へ?ん......?嘘、だって、』
「残念、嘘じゃありませんー」

 

 

ぽかん、と開いた口は一向に塞がらない。それに、全然残念なんかじゃない。
.........ってことは、わたし完全に暴走した?

 


自分の失態と晒した羞恥に取り返しがつく筈も無く、せめてもと赤面した顔を覆えば優しくその手が取られる。視界いっぱいに映る表情は、今まで見た事もないくらいに優しさと愛おしさに溢れていた。

 

 

「"しのぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで"、この歌の意味は?」
『え、それって、』
「ほら、○○さん答えて」

 

『心に秘めてきたけど、顔や表情に出てしまっていたようだ。...わたしの恋は、"恋の想いごとでもしているのですか?"と、人に尋ねられるほどになって、です......』

 

 

ぽん、と頭を撫でるその掌に追い付くのは、もしかしてまだ間に合うのかもしれない。

 

 

「ん、正解」

 

 

その正解は、歌の意味?それとも......

 

 

問いの答え合わせは、桜の花が開く頃に。