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AM08:00 夜が襲う

 

 

5000over企画。激裏。
S.M / 嫉妬

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気怠い身体とは反対の、冷えて澄んだ空気に朝日が反射して眩い。昨日とは同じ洋服からムスクの香りがして鬱陶しささえ感じる。朝独特の静寂の中帰宅すれば、玄関には男物の靴が1足。それに浮き足立って廊下の奥へと足を進めれば、ソファには愛おしい人の姿。思い切りお腹に抱きつけばパーマがかったふわふわが漂うように揺れた。

 

 

『聡くん!いつ来てたの?』
「......1時間くらい前、○○ちゃん寝てるかと思ったらいないんだもん」
『あ、ごめんね、昨日の夜サークルの飲み会してたら結局オールしちゃって』

 

 

何だか不機嫌そうに眉を顰めた彼はお日様みたいな匂いがする。あったかくて柔らかくて安心する、そう、さっき見た朝日みたいな。もっと聡くんを感じたくて擦り寄ろうとした身体はぐい、と離される。

 

 

「ふーん、じゃあこんなに匂いがついちゃうくらい男の傍に一晩中いたんだ?」
『え、......聡、くん?』

 

 

たまたま隣の席が香水の匂いが強い男の子だっただけで疚しいことなんて1つもないのに、普段見せないような冷淡な表情の聡くんに空気が凍る。反転した身体は呆気なくソファに縫い付けられた。少し長いくらいの前髪が聡くんの表情を覆い、隙間から垣間見えたその瞳は太陽とは真反対の、漆黒の夜だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抵抗する間もなくニットとスカートを取り払われれば下着姿になった身体のあちこちに唇が押し当てられる。鎖骨や首元を嗅いだ聡くんが匂いを掻き消すようにねっとりと舌を這わす。ぴくん、と揺れた身体は意志とは反対にもうすっかりその気で。

 


重ねられた唇から入り込んだ舌はくちゅくちゅと絡み、唾液の交換を行いながら、下着越しの膨らみをやや乱暴に揉みしだかれる。その強さは普段見せない聡くんの嫉妬を表してる気がして。会えなかった寂しさや独占欲がすっかり満たされてしまう。

 

 

『ん、あ、、っ』
「他の男の匂いなんてさせてちゃだめでしょ?○○ちゃんは俺のなんだから」
『ぁ、聡くんッ、ごめんね、?』
「だぁめ、俺が上書きするまで許さないよ」

 

 

下着をぐい、と下げられればピンと上向いた先端がぱく、と咥内に消える。甘噛みされたまま舌の先でコロコロ転がされ絶妙な刺激に思わず腰が浮く。もう一方の先端も指先で円を描くように触れられれば、下着の中で蜜が零れ落ちた。触れられる度ムスクは薄れ、代わりに聡くん香りが身体に移る。上書きの意味が分かり、じん、と下腹部が甘く痺れた。

 

 

「ここも触って欲しい?」

 

 

先程から疼いている部分を爪で布越しにカリカリと引っ掻かれもどかしい刺激に脚が開く。けどお風呂にも入れてないのにそんなところ触られるなんて、絶対無理。羞恥心やら何やらで心臓が止まってしまう。下唇を噛み締めながらふるふると首を横に振れば、なんで?、ときょとんと首を傾げる聡くんは女子顔負けなくらいにあざとい。

 

 

『だ、だって、お風呂入ってないし.....』
「だからいいんじゃん」
『え?、っきゃ!や、やだ!聡くん!』

 

 

するりと抜き取られた下着に焦って身を起こせばそのまま開いた脚の中心に聡くんの頭が埋まる。すん、と一度鼻を鳴らした音がして羞恥心で体内の血液が一気に沸騰したみたいに熱くなる。

 

 

「ほら、こんなに○○ちゃんのえっちな匂いがするもん」
『、〜〜!ぁ、や、だ、ひ、んン!』
「そいつは知らないもんね?」

 

 

ふう、とかけられた息にひくひくと疼いてしまえば言葉だけの拒絶なんて建前にしかならない。トン、とわたしの肩を押し再度ソファに押し倒した聡くんがクラクラするくらい妖艶に口端を上げた。

 

 

「俺しか知らない○○ちゃん、俺だけに見せて?」

 

 

蜜で蒸れたそこをじゅる、と唇全体で覆われ軽く吸われれば、その刺激に思わず内股が震える。蕾を優しく舐められたり吸われると快感は止まらない。膨らんだそこにカリ、と歯が当てられればびくん、!と身体は波打ち肌が粟立った。

 

 

『ン、ぁ、〜〜!は、』
「あと何回イけるかな?」
『、ひゃ、あ!あ、あ、ーーッ』

 

 

絶頂の余韻に震えるそこに侵入した指はザラザラとした部分を爪先で軽く引っ掻く。言葉通り休ませるつもりもないんだろう、親指で蕾も擦られれば何回か数えることもできなくなる程に快楽へと落とし込まれた。

 


だらし無く開いた口から嬌声と共に唾液が零れ落ち、生理的な涙が浮かぶ。興奮のせいでねっとりとした唾液を中指で拭い、それを口に含んだ聡くんもまた興奮に息を切らしている。

 

 

「そう、その顔、ほんっとに可愛くてえっち、......絶対誰にもあげない」
『ん、...わたしはずっと聡くんのだよ』
「じゃあ証明して?」

 

 

すっかりトロトロに準備されたそこに聡くんの膨らんだ欲が充てられる。いつもと違うのはわたしが跨っているということ。自分から挿れたことは今まで一度もなくてどうしたらいいのか分からない。戸惑っていれば手伝うように聡くんの手が重ねられ、その手は怒張に触れた。

 

 

「ん、このまま挿れて」
『わかった、......ッ、あ、〜〜!』
「、そう、○○ちゃん上手、」

 

 

自ら腰を落とす淫らさに中をひくつかせながらゆっくりと聡くんを飲み込む。ずぶずぶと音を立てるように入ったそれは途中で止まって苦しい。締め付けながらもゆっくりゆっくり進めていれば聡くんの手がわたしの腰を支える、刹那。

 

 

『、ひゃ、〜〜!?ぁ、なん、で、んん、ッ』
「ッ、だって○○ちゃんが焦らすから」
『焦らして、なんか、ン、あ、あ、!』

 

 

ずちゅん、!と蜜が散り奥に急激な刺激が走る。体重がかかっているせいか最初から深いところに尖端が触れて苦しい程に気持ち良い。抉るように奥を突かれながら、振動で揺れる2つの膨らみに指が食い込む。

 


器用に先端を摘みながら腰を突き上げる聡くんはじんわり汗の玉が浮かび、セットされていた前髪はぺったり額に張り付いている。ぴた、と触れた胸板は細いのに男の人らしさを感じた。今のわたしが聡くんだけの姿なら、この聡くんはわたしだけのものだ。

 

 

『聡く、〜〜!ぁ、すき、ッ、』
「、○○ちゃん、俺も好きだよ、」
『ン、ああ、ァッ、一緒にイきた、、!』
「ん、一緒にイこ、」

 

 

再度腰を支えられれば最奥と尖端がぬぷぬぷと刺激し合う。一際奥を突かれた瞬間、ばちばちと瞼の裏が白くスパークし力の抜けた身体が聡くんに倒れ込む。熱を持っているのに汗でひんやりとしていて心地好い。中で収縮するそれを感じながら、すん、と一度鼻を鳴らせばもう2人の間に不純物はひとつもなかった。

 

 


"やっと俺の匂いになった"、昨日の疲れも相俟って微睡んでいれば聡くんがぽつりと呟く。その表情からは既に夜は去り、愛おしそうに暖かい瞳がくしゃ、と細められる。ふわりと浮いた身体はふわふわの場所に降ろされて、一気に眠気が襲ってくる。

 

 

「もう俺を嫉妬させちゃダメだよ」

 

 

じゅうぶん分かったもん、返事は現実と夢の狭間に落ちる。

 


お日様の香りに包まれながら瞼は落ち、世界は暗くなった。